(A2-14_UCHIDA_Toshikazu)オートクレーブ成形の積層作業の標準化および成形品の評価

摘要

近年、自動車産業の軽量化による燃費向上や、剛性による安全性を求める為に、最適な素材としてCFRPの形状精度や強度など力学的特性を高く求められる。試作品はオートクレーブ成形で作業者が手作業で行う。そのため個人差が生じない様に、作業内容を示した手順書が必要となる。品質管理の難しさを克服するための、作業者が十分なスキルを獲得するカリキュラムは無く、スキルのレベルを明確にする検定を行うシステムも存在しない。また、ハンド·レイ·アップの作業内容や成形道具の使用方法を明確にした文献はない。その作業内容が成形品の性能に与える影響について明らかにした報告もされていない。そこで本研究では、作業工程の標準化と品質検定の基準作りに資することを目的として、ハンド·レイ·アップ工程において、作業者のキャリアの違いが成形品の性能に与える影響について検討した。