3ロール型,2ロール型リングローリングにおける材料変形特性の比較

摘要

熱間リングローリング加工は，必要とされる加工力が小さく，製品歩留が良好であるという特徴により，環状素形材の製造に適したプロセスとして，航空機用·船舶用·風車用軸受などの比較的大型のリング製造に多く用いられている．前報では，人工空洞を導入したプリフォームを用いて，加工前後での空洞位置の変化を調査し，3ロール型リングローリングにおける材料変形特性を解明した．本報では，3ロール型および2ロール型リングローリングについて，FEMを用いて加工時の被加工材のひずみ·応力を調査し，実験値との比較を行った．また，両方式でのリングローリング加工で発生する相当ひずみ·静水圧応力の比較を行い，その相違について考察した．