架線移動小型機構と搬送システムの開発（第2報,架線移動ユニットの開発及び探索への応用）

摘要

近年,レスキューロボット等我々の生活の安全に貢献するロボットの研究が進められており、大規模災害時の効率的な被災者探索支援等の実用化がなされてきている.しかし,多くの物は大型であるため,狭い空間には入り込むことが出来ない,非常に高性能であるが機能が1台に集約しているため,広い範囲を探索するには向いていないといった弱点があると考えることが出来る.そのような弱点を補うことを目指した,大規模災害が発生した場合などに小型ロボットを用いて,生体の探索や,情報の収集などの,研究·開発が進められている.小型ロボットは、1.狭く,危険な空間に投入しても活動可能.2.比較的に安価で製作が可能.3.大量のロボットを用意することが可能.といった利点を持っており,広範囲にわたる災害現場の探索等に小型移動ロボットを用いることは有用であると考えられる.