液架橋力を用いたマイクロパーツのハンドリングに関する研究（第2報）―液架橋力の精密測定

摘要

近年，部品サイズの微小化が進hでいる．今後，マイクロパーツの操作技術の必要性が増すものと予想される．そこで本研究では，液架橋力を利用したマイクロパーツの操作方法を提案している．本方式は簡便であり，液体を媒体としているためマイクロパーツの着脱が容易で，対象物に機械的な損傷を与えない．しかも，液体は蒸発して残存しないため環境を汚染しないなどメリットが多い．また，液体が操作対象部品の形状に倣うため，対象物の形状も問わない．ただし，液架橋力は，その力が小さいといった問題点がある．そこで本研究では，精密天秤を用いて発生する液架橋力の大きさを測定することにした．