局所平均の符号化に基づいた画像の類似判定(第２報)－特徴符号化のための局所平均値算出領域の区分法の改善

摘要

索対象を自然画像(風景写真など)とした場合，視点の違いやカメラレンズの違いによる画像の平行移動や拡大縮小と，季節，天候，時間の違いによる画像全体の明るさや色調の違いの両方にロバストであることが求められる．さらに任意の解像度での比較も必要とされる．我々が報告した第1報では，任意の解像度での比較を行い，画像全体の明るさや色調の違いにロバストであった．椎山らによる手法は，近似的な2 次元動的プログラミングを用いており，画像の平行移動や伸縮にロバストな検索が可能となっているが，画像全体の明るさや色調の違いにロバストでなく任意の解像度での比較も行っていない．CHROMAでは，明度によらない色の量子化を行っているため，画像全体や部分的な明るさの違いにロバストであるが，画像の平行移動や拡大や色調の違いにはロバストでなく，任意の解像度での比較も行っていない．我々が今回提案する手法では，画像の平行移動や伸縮と，画像全体や部分的な明るさの違いの両方にロバストであり，かつ複数の解像度での特徴量抽出し，任意の解像度での類似性を考慮した検索を行っている．