軸受鋼の回転曲げS-N試験に関する研究 第2報

摘要

2 パラメータワイブル分布，3パラメータワイブル分布及び対数正規分布の3種の分布を用いてP-S-N 曲線を比較してみたが，どの分布が最良であるかを断定することはできなかった．しかし，3パラメータワイブル分布ではm=1.5，A=10.8と一定値を取ることから寿命式を1 種類で表すことができ，寿命式の分母の値Cs が基本動定格曲げ応力を表すという利便性があることが分かった． これらのことから，3パラメータワイブル分布が最も使い易いモデルと考えることができる．試験片材料の硬さが低下することで応力寿命指数，疲れ強度係数共に値が減少し，同じ応力水準下の比較から，硬さが増加することで疲労に対する耐性が向上すると考えられる．