研磨レス レンズ金型用超精密切削加工機の開発―第２報：硬脆材料への取組み

摘要

代表的な硬脆材料であるガラス材料は，最小切取り厚さが0.1μm程度であればダイヤモンド工具による延性モード切削が可能になるという報告は多い．しかしながらガラスレンズの加工方法としての超精密切削加工は，高精度かつ高剛性を要する超精密加工機を必要とし，激しい工具磨耗を伴うために実用化から遠い位置にある．当研究所で開発した超精密旋盤の能力を確認し，硬脆材料の超精密加工に関する基礎的な研究を行うため，ガラス(BK7)の延性モード切削を試みたので報告する．