ステータモジュール型バーニアモータの有限要素法による特性解析

摘要

近年、環境保全や省エネルギー化のため、高効率モータの開発が進められている。ロボットアームや駆動システムにおいて、低速·高トルクが必要な個所では、一般に機械式ギアを用いた減速機が使用されているが、ギアのがたつきによる制御精度の低下やギアの摩擦損失などのデメリットがある。さらに、摩擦の低減のため、注油などのメンテナンスが必要になってくる。そこで、ダイレクトドライブ方式で磁気ギア効果を利用するバーニアモータが注目されている。本論文では、考案したステータモジュール型バーニアモータの試作機を製作することを目的に、加工公差がどの程度、バーニアモータの諸特性に影響を与えるかを有限要素磁界解析により検討した結果を報告する。