発変電用機器や設備の観点からの国際展開

摘要

我が国における電気工学の歴史は、明治時代に欧米からの機器や技術の輸入から始まった。当時の電機メーカは輸入した電気機器の修理に始まり、徐々に製造へと手を広げていったものが多かったと思われる。㈱明電舎（以下、当社）も1897（明治30）年に創業したそのようなメーカの一つである。当社は、これまでに発電機や変電設備をはじめとした社会インフラに関係する様々な機器を世界各地に納入してきた。本稿では，1998年に発行された明電舎100周年史から社会情勢の変化と当社の国際展開の歴史を振り返ると共に，当社OB等から聞き取った最近の経験や、少子高齢化社会に向けた取り組みについて述べる。