ポリマーがいし外被材の経年劣化に関する研究: Dynamic Drop Testによるシリコーンゴムの導電路形成過程の観察

摘要

ポリマーがいしの実用にあたって、長期間の屋外使用による表面劣化特性や表面撥水性の棄損·回復など、未だ不明な点も多く、その解明が求められている。CIGRE WG D1.14では高分子材料の屋外絶縁に関する劣化·性能評価法の開発に関する検討が進められている。そこでBarschらは、小規模かつ容易に撥水性維持特性を評価できる試験法としてDynamic Drop Testを提案した。これまで、シリコーンゴムに関する国内での実験検討には、主に電気学会共通試料（第3次試料）と呼ばれるシート状試料が用いられている。本研究では、新たに製作された第4次試料にあたるものを用いた。