太陽電池アレイにおける異常予測·検知に関する研究－ストリング監視システムを用いた逆流防止ダイオード短絡故障の検知

摘要

太陽光発電設備を長期にわたり安定して運用するには、発電異常の予測および検知を迅速に行い、発電トラブルを防ぐことが重要である。しかしメガソーラー発電所においては、数千枚～数十万枚の太陽光パネルから構成されるため、総発電量監視から異常検知を行うことは極めて困難である。本稿では、ストリング単位で発電量を測定し、PLC 通信により正確かつ迅速に監視できるストリング監視システム（Solar Cell-String Monitoring＆Analysis System by PLC、SSMAP）を用いて、発電低下のみならず、火災等の深刻な二次災害につながる重大な異常である、逆流防止ダイオードの短絡故障を検知する手法を提案する。