次々世代の配電系統における太陽光発電のホスティングキャパシティに関する検討－その4 PV分散導入時の電圧上昇要因分析

摘要

現在、固定価格買取制度を背景に太陽光発電（PV）をはじめとする再生可能エネルギー電源の導入が著しく進められており、今後もそれらの導入は拡大されていくと考えられる。しかし、PVの大量導入によって需給バランス維持の困難化や電圧上昇、配電線の過負荷などの問題が生じうる。そこで、本稿ではPV分散配置時における電圧上昇対策として無効電力制御、配電線の太線化及び昇圧を対象としそれぞれのホスティングキャパシティ［1］を算出し、そのホスティングキャパシティにおける電圧上昇の内訳と低圧側の解析結果について示す。