分散型MPPTを用いたPVシステムにおける部分影発生時の発電量評価

摘要

近年、地球環境の保全やエネルギー確保のために太陽光発電が注目されている。しかし、太陽光発電は太陽光パネル（以下、PVモジュール）に構造物や木影ができることによって当然のことながら発電量は低下する。太陽光発電のシステム構成によっては、一枚の太陽光パネルの電力低下が太陽光発電システム全体に影響を及ぼして大きな発電電力の低下を招く場合がある。著者らはこれまでに、PVシステムにおいて、PVモジコールごとに最大電力点追従装置（MPPT）を導入することを提案してきた。そこで、本論文では分散型MPPTシステムにおける部分影発生時の発電量について、従来の集中型システムとの比較を実施したので報告する。