ガス検知管と携帯電話カメラを用いた悪臭センシングネットワークの研究

摘要

近年、悪臭や揮発性有機化合物による環境劣化が問題となっている。このため、生活環境をモニタリングする必要性が近年増加している。高価装置で分析時間がかかるGC/MS(Gas Chromatograph/Mass Spectrometry)法に代わる簡便かつ安価な方法としてガス検知管を用いた方法を最近報告した。本研究ではガス検知管と携帯電話カメラを用いた悪臭センシングシステムを試作した。本研究はガス濃度の時間変化や発生源を特定するセンシングネットワークの実現を目的とする。また、カメラにより多数の異なる検知管を同時に測定できるため様々なガスの測定が可能となり、携帯電話の機能により容易にセンシングネットワークを構成できる。ここでは、低濃度ガスと実環境の測定結果について述べる。