γ/γ'界面近傍における固溶元素の偏折に着目したNi基超合金のクリープ損傷機構

摘要

本研究では，現在1500°C級ガスタービンの第1段動翼などに使用されている一方向凝固Ni基超合金の材質型劣化に焦点を当て，γ/γ'相界面に着目した寿命消費率（任意の時間tとクリープ破断時間t_(rapture)の比）に伴う各種合金元素のクリープ劣化に伴う拡散挙動を評価した．また，クリープ試験中におけるγ,γ'中の元素拡散挙動に及ぼす応力の影響を検討する目的で，応力作用の極めて少ないグリップ部（温度のみ作用）とクリープによる応力を受けるゲージ部に関して比較を行った．