自動走行システムの安全性確保に関する基礎的研究（第1報）故障発生時にドライバが手動操作を引き継ぐために必要な時間的余裕について

摘要

自動運転（自動走行）システムには，①交通事故の削減，②交通渋滞の緩和，③環境負荷の低減，④高齢者等の移動支援，⑤快適性の向上という効果が期待され，世界一安全な道路交通社会を目指す我が国にとって，関連技術の開発やその普及に向けた環境整備は極めて重要であり，内閣府によるSIP （戦略的イノベーション創造プログラム）自動走行システム研究開発計画においてもさまざまな研究テーマが掲げられ，実施されている．