消費電力を低減する燃料ポンプモジュールの開発

摘要

近年、地球温暖化の原因と言われているCO_2 排出量の低減のため、燃費向上技術が重要となっている．燃費向上の手段としては、大きくは走行抵抗の低減（軽量化、空力性能向上等）と燃料燃焼エネルギーの損失低減の2つがある．燃焼エネルギー損失には、エンジン損失、補機類損失（電力消費）、駆動系損失等がある(Fig.1)．消費電力の内訳をFig.1 中の円グラフに示す通り、電動燃料ポンプの占める割合が大きく、燃料ポンプの消費電力低減が燃費向上の有効な手段の１つである．一方、空気抵抗低減のためにルーフを低くし、かつ居住性を損なわないためには、燃料タンクを扁平化する必要性がある（Fig.2）．そのため、タンク内に搭載される燃料ポンプモジュールも薄型化が必要となる．今回、消費電力低減と薄型化を実現する燃料ポンプモジュールを開発したので紹介する．