そのような状況の中,近年では従来のマップベース制御に代えて物理モデルによる予測結果に基づき制御を行うモデルベース制御が注目されている.エンジン制御へのモデルベース制御の適用は過渡運転時における燃費とエミッションの同時改善だけでなく,制御マップ数の低減に伴う実験工数の抑制や物理モデルのHILS(Hardware In the Loop Simulation)への転用に代表される制御システム開発の効率化などにも寄与するものと考えられる.本研究ではモデルベース制御への適用を考慮した各種状態量に基づき燃焼及びNO_x排出量を予測する高速演算ディーゼル燃焼モデルの構築とその予測精度の検証を実施したので報告する.
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