等高歯ハイポイドギヤ解析システムの開発（第2報）－歯切り加工機設定と歯当たりの関係

摘要

本論文では従来の機械的な加工機設定を離れ，裏表両歯面同時に加工する等高歯で，歯当たりの位置とクラウニングがそれぞれの歯面で別々に修整できる，仮想ギヤの寸法を直接使う分かりやすい新しいカッター配置モデルを開発した．この配置モデル座標軸上で各設定値をそれぞれ変更したときに得られる歯当たりのイーズオフ変化を調べた．見た目が異なる諸々のハイポイドギヤに対して伝達誤差40urad相当の歯当たりが中央にある同心円状のイーズオフを目標に歯面設定を試みた．その結果，ハイポイドギヤの諸元や形状差に拘わらず同じ目標イーズオフが得られた．