廃食用油を利用したディーゼルエンジン性能－食品工場における廃食用油利用の一考察

摘要

本研究では食品工場における廃食油をメチルエステル化して，ディーゼルエンジンに適用した場合のエンジン性能および排気ガス特性を検討することとした．廃食油を食品工場から回収することで，性状が大きく変動することがなく，安定した回収量（生産量）を年間を通じて確保できる．今回，対象とした食品工場での廃油の月当たりの生産量は100t程度であり，その主な成分は脂肪酸であることが予めわかっている．ここでは，食品工場における廃食油の利用方法の一考察として，メチルエステル化燃料をベースに軽油を混合した場合について，燃料特性とともにディーゼルエンジンに利用した場合のエンジン性能および排気ガス特性について検討したので報告する．