ガス組成が燃料の自着火特性とメタン価に与える影響に関する研究

摘要

シェールガスの産出量増加により，市場への流通が広まりつつある．2017年度には日本に初めて米国からシェールガス由来のLNGが輸入された．これに伴い，レシプロエンジンでのシェールガスの利用ニーズが高まりつつある．シェールガスは都市ガスなどの在来ガスに比べて様々なガス組成によって構成されているため，予混合燃焼方式を採用するエンジンではノッキングや過早着火などの異常燃焼が懸念されている．そのため，異常燃焼を回避する方策を講じるためには，予めシェールガスの燃焼特性を把握しておく必要がある．