円運動を利用した研削砥石のR成形法に関する研究－均質砥石による超砥粒ホイールのR成形

摘要

筆者らが提案した，CNC研削盤の円運動を利用した研削砥石のR成形法を，メタルボンド·ダイヤモンドホイールに適用した．ブレーキツルアを用いたR成形においては，ツルーイング砥石の砥石幅方向の損耗率分布が成形精度に大きな影響を与えることがわかっている．そこで，新たなツルーイング砥石（均質砥石）を試作し，成形精度の向上を試みた．その結果，SD1500N75MBをE_(RftC)（砥石作業面の両端から砥石幅の1/8ずつを取り除いた中央部における最小自乗円半径からの形状誤差）=1.30μmに成形できた．さらに，ツルアの据え付け角度を10°としてR成形実験を行った結果，SD2000N75MBをE_(RftC)=1.11μmに成形できた．