Au-Zrアモルファス合金を前駆体とする多孔質Au触媒の調製とベンジルアルコールの酸素酸化反応への応用

摘要

金は従来不悟性な金属として触媒への利用は検討されてこなかった．しかし，金粒子をナノサイズ化することで高い触媒活性を示すことが報告されて以来金の示す触媒作用に注目が集まっている．金ナノ粒子はそのサイズや形状を変えることで触媒特性が大きく変化し, 特に金属酸化物を担体とした粒子サイズ6nm 以下の金ナノ粒子は様々な酸化反応において高い触媒活性を示す最近では，Au-Ag固溶体合金(バルク体)を硝酸で処理することでAgを選択的に溶出して調製した多孔贋Au触媒がリガメントや孔のサイズが30nm以上にもかかわらず, 酸化反応において優れた触媒活性を示すことが報告されている．その構造と触媒特性の関連について検討することは非常に興味深い．