シミュレーションによる粉体プロセスの最適化と設計

摘要

粉体を原札中間製品あるいは最終製品とする高機能性材料の開卦製造はいつの時代も盛hに行われてきた.高機能性材料の特性はその組成だけではなく，材料中の粒子構造にも大きく依存し，粒子構造は粉体粒子の粒子径やその分布などの物性巧粋封直に大きく左右される。したがって，原料となる粉体の生成などの粉体プロセスを精鰍こ制御し，所望する粉体を取得し，かつ所望する機能を発現させるために, 混合や成赦複合化などの粉体プロセスを自在に制御する必要がある.粉体プロセスを精緻かつ自在に制御するためには，それぞれのプロセスでの粉体現象をよく把握し，予測することが極めて重要であるが，それらを可能にする粉体動力学は確立されておらず，経験に大きく依存しているのが現状である．一方近年の材料機能の高度化やニーズの多様化に伴い，粉体プロセスの設計や操作の決定に対して，速やかな対応を可能にする数理的な方法の構築が期待されている．