SrCo_2P_2とその周辺化合物における遍歴電子強磁性量子臨界点近傍の物性

摘要

ACo_2P_2はThCr_2Si_2型構造(I4/mmm）を有する化合物であり、辺共有したCo_2P_2四面体層とAサイト層が交互に積層した構造である。これらはさらに、上下の層間のP-P結合が生じc軸方向につぶれa，b軸方向に広がったcollapsed tetraagonal（cT)滞造および、P-P結合が生じていないuncollapsed tetragonal（ucT)構造に分類される。Aサイト置換による化学的圧力や物理的圧力を加えることでucT構造からcT構造に1次転移することが知られている。