小児用外骨格ブレーキユニットを用いた歩行中の単脚支持の支援

摘要

現在の日本において，身体障害児の原因疾患として最も大きな割合を占めるのは脳性麻痺である[1]．多くの脳性麻痺患者には，四肢のいずれか，またはその全てに麻痺が見られる．脳性麻痺患者によく見られる歩行障害として，かがみ歩行と呼ばれる歩行パターンが挙げられる．かがみ歩行においては，歩行周期中の立脚期における膝関節の過度な屈曲が，歩行を妨げる原因となる．このような運動機能障害により，本来歩行を獲得する時期に正しい歩容を身に着けられないといった，運動発達の遅滞は大きな問題となるため，早期に歩行機能の改善を試みることが望ましい．