三次元熱伝導を考慮した過渡応答法によるティアドロップディンプル付きカットバック面のフィルム冷却性能評価（ディンプル面回転角度の影響）

摘要

タービン入口ガス温度の高温化によるガスタービンの高効率化にはタービン翼の冷却が必須である．厚さが薄い翼後縁部では内部冷却が困難であり，カットバック面に冷却空気を吹き出すことで熱遮蔽と対流熱伝達による冷却を同時に行うフィルム冷却が採用されている．カットバック面へのティアドロップディンプル（涙滴形状の凹み）敷設がフィルム冷却総合性能の向上に有効であり，本研究では，密配置のティアドロップディンプル面全体を回転させ，その回転角度がフィルム冷却総合性能に与える影響を固体内三次元熱伝導を考慮した過渡応答法によって評価した．