アルコールCVD法による水平配向単層カーボンナノチューブの合成制御

摘要

本研究は，異なるカイラリティを持つSWCNTの本数と長さを独立して分析する手法の確立を目的とする．通常，SWCNTをCVD法により合成するとランダムネットワーク状のサンプルが得られるため，各SWCNTの長さと本数を分析するのは困難である．単結晶水晶基板上でSWCNTを合成することにより，基板の結晶構造の特定方向に配向したSWCNTを得られることが知られている．基板上に水平配向合成したSWCNTをラマンマッピングで空間的に分析することで，SWCNTのカイラリティを1本ずつ決定し，併せてその長さを測定する．