マイクロソリトンコムを用いたテラヘルツ波発生(2)

摘要

テラヘルツ(THz)波は光と電波の中間周波数であり、物質に対する透過性や分光特性を持つ事から高速通信、セキュリティ応用や物性測定等の応用展開が行われている。応用において重要となるのが、THz光源の小型化と周波数安定化である。近年、小型化かつ周波数安定なTHz光源として、高Q値微小共振器から発生する近赤外ソリトンコムと光ミキサーを用いた331 GHzのTHz波発生が報告されている[1]。さらなる周波数スケーリングの可能性を探るため、我々はマイクロソリトンコムを用いてより高周波なTHz波発生を試みた[2]。今回、発生波の周波数を検証するためファブリペローエタロンによる周波数測定を行なったので、これを報告する。