堤防刈草ペレットを地域資源とする循環型社会の仕組みづくりへの取り組み

摘要

堤防の維持管理においては，目視による堤防点検とその事前の環境整備となる堤防除草が重要である．関東地方整備局管内の直轄河川では，年2回（出水期前・台風期）の除草と年1回（台風期）の集草が行われている．近年，限られた費用内での効率的・効果的な河川管理施設の維持管理が求められており，堤防除草においても刈取りに替わるヤギ放牧ほか，刈草の堆肥化や家畜の飼料として無償配布など，様々な費用縮減策が実施されている（図-1）.