高周波軌道回路における軌道短絡特性の検証

摘要

今回の検証を行った結果、軌道回路そのものに原因がある場合だけではなく、気象などの外部的要因のほか、近年の車両がもつ特性が大きな影響を与えていると推測できる。短絡不良を考慮し、当社では受信コイルを踏切端から3.5m 以上離して設置することとしているが、今回の検証により台車間の短絡抵抗の差により発生する可能性がある短絡不良による踏切鳴動停止を防止することはできない。さらに受信コイルの設置位置を踏切外方側へ離せば防止できるが、駅近傍の踏切などでは必ずしも移設が可能とはいえない。