信号高配復電時における踏切故障検知についての考察

摘要

今回の障害は停電·復電時の際にMTDの特徴とリレーの動作時間による微妙な時間差から発生したものである。今後、MTD化は拡大されていくと思われるが施工の際は以下のことに考慮しなければならない。まず、軌道回路の割付である。構内の踏切において軌道回路方式により鳴動停止を行っている場合は、復電時の動作タイミングを考え割付を行うことである。ただ、複線区間或いは大駅構内ではユニットの故障が列車運行に最小限の影響となるように配置することち必要である。次にTBSLR回路及びTBPR回路に使用するリレー接点は統一すべきである。本体リレーと反応リレーの動作タイミングにて誤検知してしまう恐れがあるからだ。