たばこ用高性能脱臭装置と最新センサ技術を用いた省ェネルギー喫煙室の開発: （第2報）たばこ用高性能脱臭装置の開発

摘要

受動喫煙を防ぎ、さらに喫煙者の衣服や髪、喫煙室の壁等へのたばこ臭の付着を防ぐためには、喫煙室から非喫煙空間へたばこ煙を漏洩させず、また、喫煙室内の粒子状物質とガス状物質の濃度を抑えるための換気量を決定する必要がある。しかし、たばこからの粒子状物質とガス状物質の発生量は多く、全体換気による希釈のみで対策する場合は、多くの換気量を必要とする。例えば、仮に床面積50 m~2、天井高2.7 m、人員密度0.5人/m~2の喫煙室を想定した場合、建築設備設計基準に従つて喫煙室内の臭気強度を2にするための必要な換気回数を求めると50回/hを超える。このため、換気設備ゃダクトルートなどの制約があり十分な換気量を確保できない喫煙室は多く、分煙機や空気清浄機を喫煙室内に設置して、環境改善を図る場合もある。