中小事務所ビルにおける空調更新時のビル用マルチエアコン性能検証その1　既存ビルの事前計測と更新効果試算

摘要

1982年に登場した空気熱源ヒートポンプビル用マルチエアコン(以下ビルマル)は設計自由度とメンテナンスの容易性から中小規模ビルを中心に多く採用されてきた.しかし，これらのビルではエネルギー管理はほとhどなされてきていないのが現状である.一方で，昨年12月のパリ協定を受けて我が国でも2030年には2013年度比CO_2排出量26％削減が義務付けられた.今後はこれら中小規模のビルに対しても，省エネルギーがー層求められることになるため，ビルマル単体の省エネ性能の向上だけでなく，実際の運用面まで踏み込hだ省エネ取組が必要となってくると考えられる.