アンチエイジングから見た居住環境の有り様に関する研究睡眠の室内環境要因の影響、定量化に関する基礎実験

摘要

今回のアンケート調査より、湿度に対する意識の高い人は温度に対しても意識が高いことと、居住環境としての湿度はあまり重要と考えられていない結果となった。身体に関わる保湿や加湿については重要と考えている人が多かったことから男女問わず美容に高い関心があることが分かった。日々の行動アンケートからは今回の被験者全員が入眠直前もしくは就床後もスマートフォンやPC画面を見てブルーライトを浴びているということが分かり、少なからず睡眠への影響を及ぼしていると予想される結果となった。今回の実測調査の範囲内では、暖房未使用時における睡眠環境は絶対湿度が8［g/kg(DA)］以下の状態を避け、室温を22°Cの状態に保つことが最適であるという結果になった。今回の研究は基礎研究としても調査母数が小さいため、精度を高めるために人数を増やし検証を重ねていく必要がある。今後の可能性として、引き続き母数を増やし比較することによって考察を進めていきたい。