特徴追跡を用いたプロジェクションマッピングのための自動位置合わせ

摘要

本研究では，プロジェクションマッピングに必要不可欠な自動位置合わせシステムを提案する。プロジェクションマッピングとは，コンピュータグラフィッタスの映像を建物や壁に投影し，投影対象と映像をシンクロさせる映像手法である。一般的にエンターテインメントで広く活用されているが，近年では手術の補助や家具配置のシミュレーションといった，幅広い分野での応用も広がっている。しかしながら，プロジェクションマッピングでは特定の投影対象に限定されたシステムが構築されるため，予め設計したシステムを他の対象へ応用することはできない。これは，映像と物体の位置合わせに非常に手間がかかるためである。ここで位置合わせとは，対象物体の位置に対して映像をずれなく配置し重ね合わせることである。また，プロジェクションマッピングには規模の大きさに関わらず，用いられる機材が高価かつ大型であるという問題点がある。