国内外の河川再生ネットワークを活用した日本の国際貢献に関する研究

摘要

日本が培ったインフラ技術の国際展開が盛hに議論されている.河川技術も例外ではなく，急速な都市化や低平地への人口集中，気候変動などの世界共通の課題に対し，河川技術を展開レ,水と共存する都市の発展を築いてきた日本の経験に対する国際社会の関心は高い.国内では，治水·利水·環境の総合的管理が河川法の目的に位置付けられてから15年余りが経過した.2006年からはすべての河川管理が多自然川づくりを基本に実施され，2009年にはまちづくりと一体となった河川整僃を一本化して「かわまちづくり」が制度化されるなど，かつての治水中心の河川整僃から，健全な水循環や良好な河川環境の創造，更には市民参加型のまちづくりや地域活性化と連携した川づくりが全国で谁められている.