本州四国連絡高速道路における安全・安心の取組について

摘要

ＡＩと各種センシング技術を活用するとともに来春よりサービス開始が見込まれる次世代移動通信方式５Ｇと組み合わせた自動運転技術の開発が進み，２０２０年度には高速道路でレベル３の自動運転の実用化が予定されている。一方で，人が事象を認知し，判断した上で操作を行う非自律的な車両がゼロになることは無く，高速道路を安全，安心に走行頂くための道路管理者の役割は，更に重要になってくると推察される。また，４人に１人が６５歳以上の少子高齢化社会の日本では，高速道路の逆走事案や高齢ドライバーによる事故が散見している。こうした事故を抑制するための対策は急務の課題であり，道路管理者としての安全，安心の取り組みを実施している。