人体部位別の顕熱及び潜熱損失特性と温熱快適性に関する研究(その4)部位別熱抵抗値を設定したサーマルマネキンによる特徴的な人体熱特性の再現

摘要

人体の熱抵抗値は、脂肪や血流の違いによって、部位別に男女差や季節差、個人差が生じることがわかった。そのため、男女の違いのみを考慮した男女別平均熱抵抗値を設定したマネキンでは、特徴的な個人の温冷感再現精度は低くなる。そこで個人の部位別熱抵抗値をマネキン設定することによって、特徴的な被験者の表面温度や熱流束の再現精度が高くなり、冷え性や暑がりなどの特徴的な人の部位別皮膚温や熱流束を再現することで、温冷感を再現できる可能性が高いことがわかった。