密閉式ヒーティングタワーにおけるデフロストシステムに関する研究(第2報）温ブラインデフロストシステムの構築

摘要

ヒーティングタワーの検証試験の結果から、対象施設の制約条件に合わせて安定的にデフロストを行う温ブラインデフロストシステムを構築した。温ブラインデフロストシステムの起動設定は当初表-1のように考えていたが、試運転で強制的にヒーティングタワーに着霜させ温ブラインシステムを作動させたところ、湯気を立て音を立てながら霜が落ちていくのを確認できた。実運用を考えると、温ブラインデフロストのロス熱が他セルの除霜に好影響を与えること、30kWヒータデフロストはエネルギーロスを小さくできること、常時は設計条件より緩い外気条件での運用となることから、一年目は表-3の設定で運用することとした。この時の想定デフロストサイクルを図-9に示す。第3報にて、この温ブラインデフ口ストシステムを採用したHTHPシステムの運用結果と効率性について報告する。