室温放射線照射および加熱が シリコーンゴムのテラヘルツ吸収に与える影響

摘要

試料は，実用配合の厚さ1.0mm のシート状シリコーンゴム（SiR）で，未処理試料，室温で60Co ガンマ（）線を10kGy/hで7，25，50，80，100，160，213，250 時間照射した試料，290oC で325，650，975，1277 時間加熱した試料の13 種類である。テラヘルツ（THz）時間領域分光装置（TAS7500TS，Advantest）を用い室温乾燥空気中で，0.5~5.0THz の透過吸収スペクトルを得た。また，600~4000cm-1 の赤外吸収スペクトルをフーリエ変換赤外分光（FT-IR）光度計（FT/IR-4200，日本分光）により全反射測定（ATR）で得た。