環境工学協働による地球環境対応型都市づくりに関する体系的研究 その１３多点同時観測による秦野市の夏季気温分布形成要因の分析

摘要

近年、地球温暖化、および、都市ヒートアイランド現象等による、都市の高温化現象が顕著になりつつあることが指摘されている。特に秦野市のような、盆地都市は一般に昼間の気温が高温になりやすく、夏季日中の屋外環境快適性やエネルギー消費削減の観点からも、その緩和が求められている。この都市高温化の要因としては、一般に土地被覆の改変、人工排熱の増大、風通しの悪化などが挙げられているが、各要因の影響の大きさは、地形等の地域特性によって異なるものと考えられる。