ZPS を用いたオフィス内での行動分析(その1 島型固定席オフィスでの移動距離の分析)

摘要

時代の経過とともに、ナレッジワーカーが働くオフィスは、様々なレイアウトが開発されている。本稿では、大部屋オフィスが生まれた当時からある島型固定席オフィスで働くワーカーの行動をZPSを使用してとらえる。これにより、オフィスレイアウトの評価や使用目的に則したオフィス空間の生成に寄与できる。出社時に自席でタグを配布し、渡した時刻・タグ番号・自席位置をそれぞれ記録した。また、社外に出る時と長時間オフィスを出る時は、一度タグを回収し、帰社時に、出社時と同様の手順で配布した。出社時から退社時までタグを装着した状態で通常業務を行い、位置データを取得した。また、装着時にデータを取得できているかを確認し、正常にデータが取得できていない場合は、タグを交換して、確実にデータが取得できるようにした。