地下 30m への下向き配管における普通コンクリートの圧送性の評価:その２ 配管根元圧力と管内圧力損失

摘要

本報では、前報に引続き実作業所における下向き圧送時の主油圧等の測定結果について述べる。測定した主油圧から算定した配管根元圧力と実吐出量を表1に示す。実吐出量は、測定したストローク時間とポンプ車のシリンダ形状から理論吐出量を算定し、吸込み効率を0.95と仮定して算出した。配管根元圧力推定値（ Pd）は測定した主油圧からピストン前面圧（ Pth）を算出し、ポンプ車の機械損失（ Pm）を減じて算出した。ポンプ車の機械損失は、ポンプ車の性能表に示されている空運転最大吐出時のピストン前面圧と原点を結ぶ直線と仮定し、ポンプ車内のコンクリート流過損失（ Pe）は、今回使用したコンクリートは低熱ポルトランドセメントを利用した粘性の小さなコンクリートであり、また吐出圧も小さいことから、「０」と仮定した。