超高強度モルタルの強度発現に及ぼす100°Cを超える養生温度と期間の影響

摘要

コンクリートを養生する際に養生温度を抑制することで、水和生成物の発生速度をコントロールすることができる。ただし、養生温度を変化させる際には、供試体の内外温度差が一時的に生じさせるため、長さ変化の違いに起因する微細な欠陥が内部に生成され、これが圧縮強度の発現に影響を及ぼすおそれがある。養生温度の変化速度がどの程度であれば圧縮強度の発現に影響を及ばさなくて済むのか定量的な検討報告が少ないのが現状である。本研究では、養生温度の変化速度あるいは養生期間が高強度コンクリートの強度発現にどのような影響を及ぼすのか実験的に検討したので、その結果を報告する。