通風量の簡易予測を目的とした室内外流管解析に関する研究（その 22）種々の前後開口条件での通風量および風下開口面の気流性状に関する CFD 解析

摘要

通風量を予測する際、従来の換気量計算式では、大開口を有する室で正確な値を得られないことが指摘されている。本研究は、通風時における気流性状を詳細に把握し、精度の高い通風量計算式を確立することを目的とする。本報では、既報で報告した2開口を有する単室模型(以降、単室モデル)を用いた風洞実験を再現したCFD解析を行い、得られた通風量と風洞実験による測定値および従来手法の換気の式による計算値の比較を行う。また、風下側開口面の風速分布についてCFD解析と風洞で行ったPIV測定の結果を比較し、解析精度の検証を行うとともに従来の通風量計算手法の問題点を考察する。なお，本報は既報を一部再検討し、加筆した上で再構成したものである。