学校建築におけるクール/ヒートピットに関する実測研究その 3. 従来の問題点改善を図ったクール/ヒートピットの夏期の性能

摘要

本研究では、東京都区内の小中学校におけるクール/ヒートピット(以下CHP)の性能と室内温熱環境に与える影響について検討している。同区で2012年春に開校した中学校では、従来のCHPで課題とされてきた結露や費用対効果を考慮し、全長約30ｍと従来のピット(96～205ｍ)より短いCHPが計画された。本報では、このCHPを調査対象とし、夏期における冷却効果や熱性能について検討した。