住宅インテリアにおける基調色の白色化の心理・生理的影響 その 3模型による青年層と高年層を対象とした印象及び許容性の評価実験

摘要

近年，室内インテリアの基調色（天井・壁）の色彩には白やオフホワイト色が多用され，室内空間が全体的に白色に近くなる傾向が調査1)で明らかにされている。そこで筆者らは白色化が与える影響を明らかにするためCG画像を用いた心理評価実験を行い， 2012年にその結果を同研究その1・2として報告した。しかしCG画像を評価対象とした場合，実空間と比較して奥行きを感じにくい点，モニターからの発光により同条件の実空間よりも空間が明るく感じる点，室内空間の光分布が忠実に再現しにくい点などの問題があると考えられる。