ソーラーデカスロン2012における『おもてなし』の実践

摘要

ソーラーデカスロン・ヨーロッパ2012スペイン大会（以下、ＳＤＥ2012）で、千葉大学チーム（以下、ＣＵＪ）は「 Omotenashi House（おもてなしハウス） 」という名のエネルギーと食の完全自立型住宅を提案した。 「おもてなし」とは、日本人独特の思いやりやホスピタリティであり、「おもいやり」を「もの」と「こと」を用いて裏表のない心で誠実に伝えることである。それは、茶道や華道、日本の伝統的な食文化などに顕現する日本人の本質的な価値観であり、世界における日本の立場と独自性を発信する上で大変重要である。また、私たちは、大会直前の２０１１年３月１１日に東日本大震災を経験し、人と人とが絆を通して繋がり、人と自然とが共存・共栄していくことの大切さを改めて考えさせられた。