弱酸性環境下に20 年間暴露した高品質コンクリートの劣化性状(その２ 物理性状)

摘要

本報では、その1に引き続きその2として実験結果および考察を示す。写真1 および2 に，硫酸酸性土壌中に20 年間埋設した10cm×10cm×40cm の試験体の断面のEPMA による面分析の結果を示す。写真1 はS 元素の分布を，調合2（NPCを用いたW/C50%のコンクリート），5（高炉スラグ微粉末を用いたW/B30%のコンクリート，8（NPC を用いたW/C30%のコンクリート）について示している。写真2 はCa 元素について同様に示している。なお面分析は，曝露時の上面（打込み時の上面）と片方の側面を含む8cm×8cm の面について，加速電圧20 kV，試料電流0.3μA で 50μmΦのビ－ムを照射し，ステップサイズ0.167mm で縦横それぞれ512 ポイントずつスキャンさせて行った。